数年間担当を持たなかったPが、ついに自分の一番星を決めるまでの話


 ここ最近、ずいぶんと冷え込んできました。外を吹き流れていく風も、肌を刺すような冷たさを含んでいます。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。お初にお目にかかります。とげりゅーと申します。ここで何をお話ししたいか、というのは、もうすでにタイトルでご存知でしょう。

 

 完全な自分語りになりますし、特に皆さまのお役に立てるような情報もありません。私個人が思い出に浸るための、日記的な側面が強いです。

 

 それでもよろしければ、この何でもない一般人が、担当(≒特別な推し、と私は解釈しています)を得るまでのそこそこ長いお話に、ぜひお付き合いくださいませ。

 

◯担当について

 まず、そもそも私の担当って誰なの?っていう話からしなければなりませんね。私の担当は、アイドルマスターシャイニーカラーズ大和撫子にして、放課後クライマックスガールズのメンバー杜野凛世さんです。

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 多分、このブログを読むような人であればご存知だと思いますが、彼女が凛世さん。御覧の通り、抜群に可愛くて美人さんです。それじゃあ次に気になるのは、この子がどんなアイドルなの?ってことだと思いますが……。ここでは語るつもりはありません。そもそも私自身が、彼女を語れるほどの人間でもありませんしね。気になったのであれば、ぜひ一度彼女と触れ合っていただきたく思います。
 
 
 

◯始まり。沼。

 さて、本題。始まりの、始まりから、少しずつお話していきます。
 先ほど、私の担当はシャイニーカラーズ(以下シャニマス)の凛世さんだとお伝えしましたが、元々私がPとなった、つまりアイドルマスターの世界に飛びこむきっかけになったのは、別シリーズのシンデレラガールズ(以下デレマス)でした。時期としては、もう6年ほど前かな。ちょうど、デレマスのアニメが放送されていた時期です。私は、そのアニメから本格的にアイドルマスターに入った人間なのでした。
(そのアニメを見ることになったきっかけもまた存在するのですが、ここでは省かせていただきますね。)
 
 当時の自分からすれば未知の世界です。とにかく本、というかファンタジー小説とゲームで構成されていた灰色の青春、アイドル関連のコンテンツなんてほぼ知らないも同然でした。
 
 お願いシンデレラのイントロが心に刺さり、アイドルたちがアニメとして動いている姿は、当時新参も新参だった私にとっても、感涙ものでした。無事(?)アイドルマスターというコンテンツにドハマリし、全速力でオタク行き線路を爆走していくことになるわけです。9月にはデレステが始まり、リズムゲームというこれまた未知の存在に頭を引っ掴まれ沼に沈められました。3rdライブや、アイマス10周年の記念ライブもありましたね。ツイッターでそれらの情報を確認するたびに、LV*1すら到底見ることの叶わない田舎の少年は、悔しさのあまり歯ぎしりをするのでした。
 
 いつか絶対ライブに行ってやるぞ!!!
 
 そんな野望を抱えたまま、この少年はおよそ2年の月日を過ごしていきます。
 
 
 

〇新天地。出会い。

 さて、そんなこんなで2年後。秘めた野望を燻ぶらせたまま、少年は大学生となりました。生まれて初めての一人暮らしです。大きなビルが立ち並び、コマーシャルでのみの存在だったお店が、そこかしこにでんっと構えている、そんな光景。世間一般的には都会とは言えないらしいそこは、それでも、電車も映画館も空想上の産物だった古郷とは、比較にならないほどに煌びやかでした。

 

 ところで、大学生となったわけですが、やっぱり気になるのは友人ができるかとか、サークルどうしよっかなってところなわけです。正直、自分の中にはっきりとしたビジョンなんてありませんでしたし、少しの不安もありました。ところが、ここで自分の人生の中でもトップクラスに幸運であろう出会いがありました。

 

 同学部同級生のK君と知り合ったのです。

 

 ひょんなことからお互いにデレステをやっていることが発覚し、意気投合。そのままよくつるむようになりました。幸運はこれだけでは終わらず、サークルも彼に連れられて駆け込んだところにそのまま入ることになりました。同様のお仲間がいっぱいいるところでして、瞬く間に人間関係が盤石になっていきました。こらびっくり。今でも、そのサークルの諸先輩方、K君、後輩諸君とは懇意にしております。お世話になっております。

 

 さて、そんな感じで仲良くなったK君ですが、知り合って2か月程度の5月末あたりに、彼にとある事件が起きました。先述した通り、彼もデレステをプレイしていたのですが、そんな彼の担当は、最近コラボでその名を轟かせている、家事はお任せのお姉ちゃんアイドル、五十嵐響子さんです。そして、その5月末には、ちょうどデレマスの5thライブ、石川公演が控えておりました。どうやらサークルの先輩方に誘われたらしく、LVに行ってくる、と。当時の彼は、さほどライブには興味が無さそうでしたが、ノリもいい人間ですから。

 

「響子に一番近い人を見てくるわ」

 

 そう言い残して、彼は週末のライブに臨みました。実はこの時、私もLVに参加しようと思えばできたのですが、すでにその後の福岡公演の現地チケットを所持していたため、初ライブは現地がいいと駄々をこねて、彼を見送る側の人間になりました。

 

「まあ楽しんできてくれ」

 

 思うところはそれくらいです。そうして私もまた、ただ福岡のライブを楽しみにしながら、週末を迎えました。

 

 

 


〇友の変貌。担当観。

種崎敦美って、知ってる?」

 

「は?」

 

 週明け月曜日。開口一番に突然発された名前。なんのこっちゃと聞いてみれば、響子さんの担当声優なのだそう。私も当時は、まだまだ声優さんには疎かった。

 

「土曜のライブ終わってから、深夜ぶっ通しでこの人のラジオ聞いててさ……。まじでいいんだよ!」

 

「ああ……そう……」

 

 どうしましょう。知り合って間もない友人がぶっ壊れて帰ってきました。朝っぱらからライブの感想やらその声優さんの話やらをしゃべり倒しています。金曜に「はっはーん。響子の人来んのね?んじゃ、ちょっくら確かめてくるわ」みたいなノリで去っていった人間と同じ存在だとは、とても思えませんでした。君の変貌っぷりには冬優子さんもびっくりだよ。どうやらもともとの担当愛がライブで増幅されてしまったことで、彼の秘めた素質が開花してしまったようです。てぇへんだ、てぇへんだ。

 

 自分が行くライブが楽しみになると同時に、ちょっとだけ恐れも抱いた日なのでした。今後彼は、私が担当Pというものを想像するうえで、異様に強いモデルケースとして残り続けることになります。

 

 ところで。人の担当の話ばかりをしていましたが、じゃあ同じくライブを控えている私はどうなの?なんてことも思うかもしれません。

 

 この時の私は、デレマスにおける担当を、決めかねていました。

 

 そもそも大学に入るまでに2年。その時点で決まっていないのですから。この時点での私は、もう箱推し*2って形で関わっていこうかな、なんて考えていました。いちおう、当時も特に好きだと言える子たちはいたのですが……。その子たちを担当と呼ぶ踏ん切りがつくほどの気持ちでもなくて。結局ここから先もしばらく、私は担当を持たずに過ごしていくことになりました。

 

 どんなジャンルでも、箱推しされている方々も、そこそこいらっしゃるんじゃないかと思います。推し方っていうのは人それぞれですので、自信持っていきたいですね。ただし箱推しはお金が泡のごとく消える。

 

 そしてとげりゅー青年は、そんなちょっとした悩みも抱えつつ、向かってくる初現地初ライブに思いを馳せて、日々の生活を送っていくのでした。

 

 夏場の福岡は暑かったです。籠るのがもったいないほどの快晴、スキップしたいほどの解放感、太陽からのラブコールも激しいものでした。今でも、あのライブ会場の熱気は、鮮明に思い出せます。

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〇出会い……?リリース後。

 2018年4月24日。この日は、シャニマスの配信日です。前々から予告されていた、アイドルマスターの新作とあって、私たちも楽しみにしていました。それまでにミリオンSideMそれぞれに新作アプリがリリースされており、それらを触っていた身としても、今回も触らないわけにはいきませんでした。

 

 シャイニーカラーズ配信前には、(確か)公式サイトにて新しいアイドルの紹介と、事前登録の時に引けるガシャのキャンペーンがありました。続々と公開されていくユニット、そしてアイドルたち。イルミネーションスターズアンティーアルストロメリア。新しいアイドルたちは新鮮で、仲間たちと感想を言い合いながら、期待に胸躍らせていました。そして最後に、放課後クライマックスガールズついに、私はここで運命の出会いを……。

 

 

 

 

 

 果たしませんでした。

 

 いや、後々から考えれば果たしてはいるんですが、この時点での私はやはり、特定の担当を持つには至らなかったんです。もともとデレマスの方でも、センターである卯月さんには思い入れがありましたから、こっちでもセンターの真乃さんかな、とか。雰囲気が好きな霧子さんもいいな、とか。そして、和服アイドルで美人でいいなって思った凛世さんとか。気になる子の中にいたのはいたのですが、まだまだ担当なんて考えられない私でした。

 

 さて、肝心のゲーム内容についてですが、これまでアイマスのアプリっていうとリズムゲームばかりだったのもあり、本家765のゲームをプレイしたことのなかった自分にとっては、とても新鮮で楽しいものでした。プロデュースを始めると、ファン数が足りずにシーズン1で終了し「?」ってなったり、サポートアイドルがレアしかいなくてそもそもオーディションに合格できなかったり。システムの理解に結構な時間を費やしましたが、その過程も含めて楽しんでいました。初めてW.I.N.G.決勝に進んだときの手の震えは、遊んだ方ならだれもが経験したのではないかな、と思う次第です。

 

 その過程で、凛世さんをプロデュースする機会も、もちろんありました。ただね、ちょっと当時あったSR凛世さんのスキル、初心者が使うにはちょっと辛かったんで……。配布の方はまだ持ってませんでしたし……。なかなか優勝もおぼつかなかった時期でしたから、用意されたシナリオをすべて見ることも難しかったですね。

 

 ともかくそうやって始めたシャニマス。このゲーム自体も、このときはまだデレマスの方が優先とのことで、ときどき触るくらいのゲームってあたりに落ち着きました。

 

 この辺の自分を思い返すたびに、実はこの時点で結構凛世に惹かれていたことに気づきます。放クライベの報酬カードに映りこんでいた髪おろし凛世に目を引かれていたり、微熱風鈴の実装当時、SSRでもないのにこれ凄くいいって言って引きにいったり。コミュもよかったしね。なんだかんだ、無意識に特別扱いしていたのかもしれません。10月19日。彼女の誕生日の時には、お祝いしたり。彼女の初PSSRが実装されたときには、Trueの取り方を覚えて躍起になって引こうとしたり。引けなかったけどね。クリスマス衣装も、一番取りたかった子は凛世だった。

 

 もうダメじゃん、こいつさ。

 

 

 


〇初イベント。挑戦。

 これまで数年の間、自分の担当というものを持てなかった私。煮え切らない男に大きな転機をもたらす機会が、思いもよらないところからやってきました。決して忘れられない体験になったこのイベント。

 

 バレンタイン記念プロデューサーズカップ

 

 シャニマス外の人も、聞いたことがあるかもしれません。毎度毎度トレンドになっている、あのPカップです。そもそも3.5周年記念が先日まで行われていましたので、記憶に新しい方も多いことでしょう。皆さま、お疲れ様でした……。

 

 開催数日前に突然告知されたこのイベント。内容は、期間中に増加したファン数をアイドルごとに競うというもの。報酬は、1~10位までがプラチナ称号。11~500位までが金称号(!?)。そしてそれ以降に銀、銅。数人のアイドルでそれぞれ銀を目指してもいいし、この子と決めたアイドルで金以上を狙ってもいい。そして私は、後者でした。

 

 きっかけは些細なものです。もともと、こういったイベントを限界までやってみるっていうのに興味があったんです。変だと思われるかもしれませんけどね。ですが、ソーシャルゲームにはスタミナという概念がありまして。デレステではそれを回復する手段は最終的に課金石になり、学生の身分にはどうしてもやりきれないところがあり、これまで本当に限界まで走りきるってことがありませんでした。その点シャニマスならどうか。一回が長いし、その分スタミナ回復用のアイテムの減りも遅い。ついでに、告知後に1回のプロデュースでファン数100万人を超えられるかをやってみたところ、意外とあっさり達成。それが追い風になり、これなら戦えるかも、と判断。当時はまだ、ファン数を稼ぐことによって取るSランクっていうのは、結構垣根が高かったんですね。そもそもやる理由もそこまでありませんでしたし。アイドルを育てるチケットを取れるくらいかな。そんなこんなで。

 

くらいなら狙ってもいいんじゃないか」

 

 そんな気持ちで始めました。

 

 走るアイドルとして選んだのは、凛世さんでした。

 

 実際にやってみたらどうか。これが、意外と上に行けてしまう。ちょっとスタート遅れましたが、サークルの部室に行ってぽこぽこスマホを叩いてみたところ一桁順位をキープ。これがいけなかった。

 

「これ、もしかして10傑ある?」

 

 そんな考えが脳裏に浮かんで、初めてのイベントにテンションが上がっていたのも相まって、やり切ろうと決断してしまうのでした。確か、大学も長期休暇の期間中で、それだけに集中できた環境だったというのも理由の一つでしたね……。

 

 当時、このイベントにはお休み期間というものがありませんでした。24時間いつでも走れる、という環境。それはつまりどういうことかといいますと、本当に上位を目指す場合、24時間の中で可能な限り走り続けなければいけないということです。これはどんなソシャゲでも一緒です。止まってたら抜かされますから、他の人たちに負けないためには、走れる時間いっぱいまで走るのに充てるしかありません。馬鹿なことだと思う人もたくさんいらっしゃるでしょう。でも、やってみると楽しかったんです。これが意外とね。あと、別アイドルではありますが、社会人なのに睡眠時間削って、あげくライブにまで行きながら走ってるとかいう、もう何というか気が狂ってる先輩が割と身近にいたのも理由の一つかもしれません。この人最終4位らしいっすよ。意味分からんよな。寝ろよ。

 

 話が脱線しましたが、私もそうやって走り続けていました。ランキングを確認しつつ、最上位の人たちには効率も速さも及ぶべくもないながらも、唯一の仲間のiPhone7をぺしぺししながら、時たま入る外しようのないリアルクソイベに悪態をつき、走り続けていました。10日間くらい。まだまだやれるぞ、絶対取れるぞ、そう信じながら。プラチナを目指して。

 

 

 

 

 

【最終結果】

 

 結果だけ書くと、叶わなかった。

 

 

 


〇敗北。自覚。

 最後の方まで戦っていた12人。その中の最下位という形で終わりました。最終日朝方、自分を上回る速度で迫ってくる下の人への焦りと、疲れによる安定感の低下、そして抜かれたタイミングで期間中最も酷いミスをしたことも相まって、私の心は折れてしまいました。もう勝てない、と。結果、終了何時間か前に降りることだけ呟き、数日ぶりに長時間眠ります。起きてからもぼんやりしていて、夜ご飯にラーメンを食べに行く道すがら、いろんなことを考えていました。
 
 悔しいなぁ。勝ちたかったなぁ。
 
 そんな思いがぐるぐると頭の中を駆け巡っていて、ラーメンを啜りながらしょんぼりとしていました。
 
 たかがソシャゲのイベントだろうって笑いたければ笑えばいいです。でも、どんなことであろうと、悔しいもんはその人にとっちゃ本当に悔しいもんなんですよ。
 
 そんな風にやさぐれながら、ふとなんでこんな勝ちたかったんだろうな、と考えだしたのですが。もちろん、初めてのイベントで結果を出してみたかったっていうのが一番大きなところなんですけど、それじゃあそれをなんで凛世で──。
 
 
 
 あれ?なんで凛世なんだろう。別に他の子でもよかったよな。そのはずなのに、俺は凛世のランキングで走るのが当たり前みたいな。他の子はそもそも走る候補として上がってなかったんじゃないのか?なんで?どうして?
 
 ──どうして凛世と勝ちたいと思ったんだろう。
 
 
 
 そんな疑問が頭の中で、氾濫する川の如くごうごうと溢れていって。
 
 あれ?これ、もしかしてそういうことなのかなって。
 答え、あっさり見つかりました。
 
 なんだぁ。俺凛世のことめちゃくちゃ好きなんじゃん。一番優先したくなるくらいに。
 
 すとん、と。得心がいく答えです。これ以上ないくらいにね。
 
 多分ね、ここまで彼女のことを好きになった理由の一つには、そもそもこれだけの長い期間一緒に戦い続けたっていう、ある種の愛着もあるのだと思います。それに、元々好きな子だったしっていうのも。
 
 だけど、そもそもどうして彼女を共に走る子として選ぶほどに、私の中で存在感が大きくなったのか。それについては、今考えてみても、結局分からずじまいです。不思議ですねー。謎ですねー。
 
 悔しかったとばかり口にしていましたが、この気持ちに気づいたことで、私の中ではこのイベントでの敗北が、悔しいだけのものではなく、嬉しさを含むものへと変わりました。それだけ嬉しかったんです。担当と呼べそうな存在を、ついに自分の中で決められそうなことが。
 

 

 「一番星を見つけたよ」
 
 こうして、私の中の一番は、思いもよらない形で決まりました。その後の私は、これまでにない勢いで狂っていくことになります。
 
 次の月のシャニマス1stライブは、幸運にも現地参加に恵まれました。凛世役の丸岡和佳奈さんを遠くから眺めながら、実装当時から大好きな太陽キッスで、手を叩いて、タオルを回して、前がよく見えなくなるほどに感動して泣いて。その後すぐに実装された凛世花伝では、しばらくの間本当に精神的な不調に陥りました。私は劇中の凛世Pまあ好きなんですけど、それはそれとしてあいつマジぶん殴りてぇってこれまでに何回思ったか知れません。今の二人の関係までたどり着いたの奇跡じゃないのか。
 
 たった一回のイベントで、私にはもう凛世さんしか見えなくなっていました。
 そこまで自分の気持ちに気づいたら、もうやることは一つ。
 
 絶ッ対リベンジするぞ‼︎‼︎‼︎
 
 このまま、負けたままでは終われない。
 
 
 

◯再挑戦。そして。

 次のPカップがいつになるか。実のところ、それはある程度分かっていました。というのも、初回Pカップの2ヶ月後に、シャニマス1周年が迫っていたのです。割と大規模なイベントですから、少なくともここにはぶつけてくるだろうと予想して、いろいろ準備をしていました。
 どのサポートカードが今使いやすくて強いのか。どうすればよりファン数を稼げるのか。初回で知り合った凛世Pさんたちや、件の先輩とも情報共有をしながら、やれることは全部やる勢いで。初回は微熱風鈴で挑みましたが、この時は凛世花伝で戦うことにしました。
 
 予想は的中しました。
 

 1周年記念プロデューサーズカップ

 
 相変わらず数日前の告知でしたが、それでもやれる限りの準備はしていましたから、動揺はありませんでした。前回のPカップ期間中に、不慮の事故で逝ってしまった7に変わり、新しい相棒のiPhone8を携えて臨みます。ちなみに、前回とは多少ルールが変わり、なんか知らんけど金を取れる範囲が11位〜50位までになっていました。は?
 
 以前よりもずっと戦いやすかったです。やはり、初回P杯の時よりも相手の仕上がりも目に見えてよくなっていましたが、それでも私の安定感も比較にならないほどよくなっていました。まあいうてiPhoneなんで、時間はかかるし端末はあっつあつなんですけどね。そうして走り続けました。
 
 なぜか途中で、「勝ちてぇんだよ俺!」と私の家にKくんが乗り込んできましたが、どうやら彼は甘奈さんの金が取りたかったらしいです。ゆらゆらアクアリウムをセレチケで取ったことで調子に乗ってプロデュースしてたら、知らんうちに圏内ギリギリまで来てたんだそう。突発的に合宿が始まりましたが、まあ私がやることは変わりませんから続行しました。当時の甘奈金のランキングで、「誰だボーダー上げたの」みたいな名前にしてた方がいらっしゃったと思いますが、恐らく、多分、いやほぼ確実にこいつのせいです。二人とも夜通しやってたので。途中眠気に抗いながら回してて、Kくんが時速100万出して泣きついてきたこともありました。こいつほんとネタに困らんしおもろいな。
 あの時差し入れを下さったK'先輩、ありがとうございました。頭文字のせいでとても分かりづらい。
 
 またしても少し脱線してしまいましたが、1周30分。とにかくやれることをやりました。その結果は……。
 
 
 
 
【最終結果】

 

 
 俺、やり切ったよ。
 ほんっとうに嬉しかった。
 
 
 

◯終章。その後。

 こうして、私は無事リベンジを果たし、自分の中で一番だと、胸を張って言える担当にも出会うことができました。先ほどのツイートの通り、実はこの時点ではまだ担当とは呼んでないんですけど……。まだまだ語りたいことはあるような気もしますが、今回の主題からは逸れるでしょうから、これ以降はまた別の機会に。
 多分もう書くことはない。
 
 思い返してみれば、結構よく分からん道を通ってきてるな、と思います。皆さまが担当を担当としたのは、いったい何が理由なんでしょうか。一目惚れ?愛着?どれでもいいと思います。人の好きな理由にケチつける理由もありませんしね。ただ、担当としているのですから、ぜひその子をあなたなりのやり方で、たくさん愛してあげてください。
 
 
 
 さて、本日は10月19日です。私がこれを書いているのは、自分が振り返るための日記として、というのが理由なのは先述した通りです。しかしもう一つ、彼女の誕生日に何か形になることがしたかった、というのも理由として数えられます。それがこの振り返りの日記って、なんでそうなるのって感じだと思うけどね。一つの節目として、自分の中で形にしておきたかった次第です。
 
 この子から色んな「初」をもらいました。初の担当、初の担当ソロ曲、初のプラチナ、などなど……。やはり担当というものは、自分の中で特別な存在です。本当に感謝しています。
 
 今日のように、凛世さんの誕生日を、きちんと落ち着いて祝えるのは、多分三年ぶりくらいです。なんせこれまでずっとP杯が被ってましたからね。そうして多少のゆとりを持ったこと。私自身が、新しい環境に身を置いて、昔のことをよく振り返るようになったのも、これを書いた一因です。
 ほんとうは、別の文章だったり絵も描いてみたかったんですが、そこは時間の関係で断念。別に上手いわけでもないのでアレですけどね。
 
 これまでの文章、そもそもどれだけの方が読んでくださるのかは分かりませんが、もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったのであれば、ありがとうございます。語る都合上仕方ないのですが、なんかPカップの話ばっかりになってしまった……。粗くて気になる点も多かったでしょうが、もしあなたの暇を潰す読み物として扱っていただけたのであれば幸いです。この辺りで、今回は筆を置かせていただきます。
 
 そして、最後に。
 
 凛世さん。
 お誕生日おめでとうございます。
 あなたに出会うことができたこと、これもまた私の幸福の一つです。
 何か特別なことができる人間でもありませんが、これからも見守っていきたいです。
 あなたのこれからが、多くの幸福に満ち溢れていますように。
 
 これからもどうぞよろしくお願いします。
        

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-終-

*1:ライブビューイング。現地会場から遠く離れた場所でも、映画館で生中継されたライブを楽しめる。会場にもよるが、コール等で応援することも可能

*2:特定の推しを持たず、グループ全体を応援すること