担当を迎えたPが、ついに彼女の初ソロ曲を聴くまでの話

 ブログ上ではお久しぶりです。実に丸一年ぶり。とげりゅーです。

 今回、またもや本日が凛世の誕生日だということで、振り返りのお時間を取らせていただきたく、キーボードを叩いた次第でございます。

 

 そういえば、先日の4.5周年Pカップ、みなさま大変お疲れ様でした。私は今回狙いでやらせてもらってたんですが、お休みだったので初日にプラチナ陣と(勝手に)お手合わせをしたところ、まあ勝てないねってんで力のなさを猛省しております。今後またプラチナ狙いたいなぁと思っているので、今後速度詰めていきたいですねー。

 

 話が脱線しましたが、ところで今回何を話そうかな、と話題を考えていたところ。担当を持っている人であれば必ず一度は夢に見るであろう、ソロ曲についてのお話をしたいなと思いつきました。

 

 感想込みで相変わらずあちこちに行く取り止めのない薄い話になるかとは思いますが、前回同様みなさまの暇つぶしの足しにでもなれば幸いです。

 

 

前回↓

togeryu.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

◯ソロ曲って?

 これは今更言うまでもなく、特定のアイドルただひとりだけのための、ある種特別な曲のことですね。例として挙げると、島村卯月さんの『S(mile)ING!』であったり、櫻木真乃さんの『ありったけの輝きで』だったりのことです。曲やアイドルによってその在り方は様々ですが、基本的にアイドルのイメージに沿った曲になるものだと思います。『あんずのうた』なんかはまさにそんな感じですよね。今ライブでコールが出来たならば、あの曲にはこれまでの5千倍の気持ちが込められること請け合い。

 

 そして、このソロ曲なんですが、自分にとっての特別である担当アイドルのそれというのは、やはり同様に特別な想いを向けるものになるでしょう。斯く言う私も、初めての担当が出来てからずっと、「いつか来るこの子のソロ曲は、一体どんなものになるんだろう」と、期待恐れが入り混じった複雑な感情を抱いていました。

 

 

 

 

◯ソロ曲的な何かの出現

 さて、前回のブログでお話した通り、私の担当は杜野凛世さんです。283プロ放課後クライマックスガールズ所属。

 

 彼女が登場するシリーズはシャイニーカラーズですが、登場したばかりの頃は、当然ソロ曲なんぞ影も形もありませんでした。私が彼女を意識し出すまでにサービス開始から一年弱ぐらいかかったわけですが、その一年弱の時間の間に、シャイニーカラーズというコンテンツの中でも大きな動きがありました。

 

 シャニマス初の周年ライブ『FLY TO THE SHINYSKY』の開催が決定していたのです。

 

 この発表には、身内一同大いに沸きました。心配していたLVの実施もなされると分かり、よかったね楽しみだねと期待に胸を膨らませていたのです。開催が決定しモチベも向上、当時はまだTrueの周回でもひいこら言ってた時代ではありましたが、ライブまでの間に唐突に現れたPカップとかいうんイベントにより、血のバレンタイン(敗北)を経て圧倒的成長、(実質の)担当を得た自分は望外の幸運にも恵まれ、手に入れたday2の連番チケットを握りしめてその時を待っておりました。理解のある彼くんの話みたいな言い方になっちゃった。

 

 そんな折、ライブ直前になって更なる驚きの情報が公式から叩きつけられます。

 

SOLO COLLECTION発売決定!!!!(1stLIVE開場限定)

 

 

 

 

寝耳に水。

 

 

 

 

◯SOLO COLLECTION。所謂ソロコレ。

 ライブ直前に言い出す話じゃねぇわよ。

 

 ソロコレって何よって言うと、これまでアイドルたちが歌ってきたユニット曲のソロ版って感じです。

 

 ex.夢咲きAfter school  杜野凛世ver

 

 おいおいおい、やってしまいましたなぁ。タイムラインは悲喜交々で混沌の坩堝。当然です。シャニマスにとって初めての実質的なソロ曲の実装と来たもんですから。

 

 シャニマスの楽曲、どれもこれも素晴らしいものです。ユニット一発目とはとても思えんほどの完成度でした。しかしソロ!やはりソロという名の持つ魔力には誰一人として抗えない!たとえこれが本来のソロでなかったとして、だからなんだと言うのか!俺の、私の!愛するアイドルが!一人で!歌っている声を聞くことができるっ!!

 

 

 会場限定CDでなっ!!!!

 

 

 どうしてなんだよおおぉぉぉぉ!!!! 

 

 

 誇張に誇張を重ねたけど多分こんな感じでした。ごめん、覚えてない。幸い自分は行く予定だったので、ほっと胸を撫で下ろしていましたが、それにしてもソロの需要ってのはすごいもので。当時はこのCDを買うためだけに会場にお越しになったPさんたちも少なくなかったと記憶してます。私自身、勝手知ったる夢咲きのソロ、凛世verって何よ!とドキワクしながら、day2当日はCD物販の列に並んでおりました。売り切れが心配でしたが、俺はまだまだいけるぜ!ってなくらい在庫山盛りで、頼まれていた先輩の分も無事購入でき、ほくほく顔でday2の夜の部を会場内で待っていました。まあ心はほくほくしてても、外は寒かったような気はしたけど。

 

 この時のライブでは、私史上類を見ないレベルに泣きっぱなしでした。ありがとう、わかさま。ありがとう、凛世。ありがとう、舞浜アンフィシアター。狭い。いい意味でも、悪い意味でも。

 

 

 さて、ライブより帰投し、先輩にCDを投げつけて。いざソロコレ!大学用ノートPCにCDをインしてギュインギュイン。そのままiPhone8(齢7日程度の赤ちゃん。先代はPカップ中に殉職)に接続して曲を流し込む。ジャックがなくなり絶妙に不便になったiPhoneくんにイヤホンを繋ぎ、いざ!

 

 

 

デレデレデレデレ

デレデレデレデレ

デレデレデレデレ

 

えびばでぃれつごー

 

なんばーわん

 

 

 

 

 

 

 内側から爆発するかと思った。

 

 というわけで、初の担当(に限りなく近い子の)ソロを聴いたたわけですが、これはよくない、可愛すぎるな。元々凛世という子は、声質的にユニット内ではあまり歌声が前に出ず、目立つ方ではないのですが(ちょっとよく聞けば分かるくらいのレベル。個性的なので判別自体は容易)、これがソロになるとこうも恐ろしくなるのか……と戦慄を覚えました。担当贔屓なのもあるでしょうが、あまりにも可愛すぎましたね。(ちなみにソロコレは後日ネット販売されました。有能。その後もちょくちょく同シリーズは出ています)

 

 そんなこんなで満足し、やはりソロとはいいなぁと思いながら、目前に迫っている二周目のP-SSR凛世に備えました。

 

 そうです。実はこの時、ライブ中に凛世ガシャの予告が出されていたのです。

 

 すわ限定か!?と焦りを覚えつつ、集められるだけの石をかき集めて臨みました。そして現れ出でた凛世花伝

 

 

 そりゃあ歯の一つも欠ける。早めに出てくれたこともあり、担当の名がちらつき始めて特別と認めてから初めての凛世SSRのコミュを読み始めました。

 

 この時から、3ケ月ほど体調悪くなった。

 コミュの内容は、もう随分前なのでこのブログを読んでいるような人ならほぼ知っていると思いますし省きますが、当時の私は凛世に対しガチ恋的な状態にあったため、コミュの内容がしんどいのなんのってことで、リアルに精神的な体調の悪さを抱えました。今思えばえーって感じですが、距離感を誤ると人間こうなるんですね。今後の教訓にしたいところです。

 

 そんなこんなで、たった一ケ月ほどでシャニマスというコンテンツに対するかかわり方が目まぐるしく変わり、特に最後のコミュについては、その後の凛世の動向に注目せざるを得ない、ある種呪いのようなものにまでなってしまいました。「凛世花伝は思い出を消費して出すアピールなので使うたびに思い出が消える」という創作が一部で流行っていましたが、これにもめっちゃダメージ受けてました。どう考えても重く捉えすぎなんですけど。「いや、じゃあ思い出アピールは思い出全損やないか」とか、「凛世はカード見ればわかる通り、アピールの技術として思い出を利用する力が強いんですぅー!」と反論してみたりとか、当時を思い出すとなんか小学生かってなるね。

 

 ともかく、この一件によって大いに心を乱された自分は、その後この形のない呪いと戦いながら、負の情念から二次創作等に手を出すくらい迷走していくことになります。負の念や渇望が創作欲を高めるっていうの、本当らしい。この時に得難い経験もいくつかできましたし、当時繋がれた人たちもいたので、これはこれでとてもいい経験になりました。お世話になっております。始まりがこんなだったので、こういった余計な個人の心配の感情は、今後やって来る凛世のソロ曲がどうなるかっていう期待感に、不安感が大きくプラスされた理由にもなったのでした。

 

 

 

 

〇ソロ実装の兆し

 それから時は流れて、一年以上過ぎていきました。今なお世に蔓延る恐ろしく迷惑な病魔の出現と、それによるライブの消失。シャニマスでも、ノクチルの登場こそありましたが、そもそものアイマスというコンテンツ全体からして辛い一年だったであろうと思います。大学最後の年であった私も、ものの見事に何のイベントもなく、ただ卒論なんかの辛ぇことに追われるだけの、奇妙なくらい変化のない一年であったと記憶しています。この時から今まで、私たちはライブで声を出す力を奪われたままで、全く腹立たしい今日この頃です。

 

 さて、そんな一年。暦の上での終了が近づいた霜月の頃。シャニマス界隈で、ついに待ちに待ったあの情報が走り抜けていきます。

 

 アイドルそれぞれのソロ曲を収録したCOLORFUL FE@THERS発売の報です。

 空、それも宇宙の星をテーマに名付けられた、StellaLunaSolの三属性での発売。凛世はLuna組での収録です。

 

 いよいよ、ついにか……。一年前には荒れ狂っていた内情も、この時にはすでに落ち着いてはいたものの、やはりどういったソロ曲になるのかの期待、不安は依然として脳内をぐるぐる回っていました。

 

 ここで少し話はずれるんですが、解釈違いって言葉がありますよね。私はこれがよく理解できていません。

 というか、自分が凛世って子をどういう子だと思っているのかもよく分かってないです。

 どうもそちらの方の力をまるごとどこかに置き忘れてきたらしく、いつぞやは身内に聞いてみたりもしたんですが、結局いまいち理解できていないままです。そのせいもあって、こと凛世については、私が明確にこうだと語れることはあまり多くありません。多分ツイッターで繋がってる人たちも、そして身内も、私が凛世について、こんな感じだって語ってるところは、あんまり見たことがないんじゃないかな、と思います。解釈っていうのは人の数あるものだと思いますが、どうもそのあたりを形にするのにとても時間がかかるし、間違いを恐れる人間のようです。

 

 だから、実装されるソロ曲についても、これこれこうだからこんな心情だ、とかそういうことは言えんのです。じゃあ何が心配だったんだお前って言うと、ただ凛世が楽しそうであるかどうかっていうのが、私にとって唯一にして最大の心配事でありました。

 

 あんだけぐちゃぐちゃに悩んで決めた私の関わり方っていうのは、結局これに落ち着きました。もう何でもいいからとりあえず幸せでいてくれ、ってな感じです。結局この幸せってのも私が思い、願う彼女の幸せではあるので、エゴから逃れられたわけではないのですが。解釈とかよく分かんないし、それが間違ってたらと思うのは怖い。でも、少なくともこれだけ間違えようがありません。私が抱えているこの気持ちだけは、誰にも否定されることのないただ一つの確かなものです。私は、担当に対してこの願いを通して見ています。だから、もし今担当について話せるとしたら、こうあって欲しいっていう願いが主になるのかな、と思います。

 

 それはそれとして、自分なりのアイドル像っていうのもいつか他人に話してみたいので、そっちの方も練習中です。やっぱり、なにか話を共有するっていうのは楽しいものですから。お茶目大和撫子、PVで採用されて、自分なりの考えが受け入れられたみたいでめっちゃうれしかったです。他にも送ってた人はいそうな文言ですけど、これは密かな自慢です。

 

 

 

 

〇待ち侘び、実際

 そんなこんなで、バイトと卒論に精を出して早数ケ月。CDの発売に先立ち、Lunaのソロ曲たちもゲーム内での実装がなされてきていました。当時のツイート振り返ってみたらウルセーのなんのって、こいつ「無理」しか言ってねえな。卒論とかいうやつが佳境に入ってきた時期でもあったので、案外余裕なかったかも。

 

 で、ゲーム内実装。こらもうまっさらな状態で聴きてぇわってんで、ツイッターをシャットアウト。それでもなんだかんだと理由をつけて先延ばしにし、結局聞いたのはバイトが終わった深夜、その足でファミレスに向かってお散歩していた途中。どきどきと逸る鼓動を落ち着かせながら、凛世ソロのゲームVerに耳を傾けました。

 

 結論から言ってしまえば、思った以上に自分の心は波打ちませんでした。

 

 なんかこういう言い方すると「え、よくなかったの?」みたいな誤解を受けそうですが、そういうわけではないです。ただ、なんとなく「ああ、これが凛世の曲か」と。そんな心情でした。

 はっきり言ってしまえば、楽曲を聴いた最初の印象は、まあ嫌いではないけど特筆して好きというほどでもないな、ってくらいの感じです。曲単体で見たら、この時にはこれ以外に好きなソロ曲ってあるよなってくらい。ただ、「これが凛世の曲か。そうなんだ。奇麗だな」って具合に、蟠っていた胸に納得としてすとんと落ちていきました。間違いなく凛世の曲だ。そう思えたことが、何よりうれしいことでした。今となっては、やはり特別枠であり、大好きな曲の一つです。

 

 彼女の心情を現した曲なんでしょう彼女の心の中の庭が、毎日のように植わって咲き乱れる花であふれていること。常に、そんな風に思ってくれていること。それがどんなにうれしいことか。太陽に惹かれた彼女が月である理由がよく分かる、美しい曲です。

 

 これにて、担当のソロについての自分の蟠りは、ひとまずの解消を見ました。この後には、ほどなくしてあの【ロー・ポジション】の実装もあり、今では彼女に対する心配は皆無に等しいです。

 

 さて、ソロ曲が実装されたとなれば、その次の望みは決まっています。

 

 絶対に担当ソロを現地で拝んでやるぞ!!!!!

 

 

 

 

〇はい負けー、でろー……(溶)

 あーあ溶けちゃった。3rdライブです。

 

 今回のライブはツアー形式名古屋東京福岡の3ヶ所で行われます。九州民である自分も、身近な福岡にライブが来るとあって大喜び!と手放しで喜べる話でもなくて。何が問題かというと、これら三会場のどこで担当のソロがやられるか分からないっていう点です。ライブが近くで行われるのはうれしいことに違いないはずなのに、こんなところで気を揉むのは本当に嫌。しかもこの時、自分は就職したてなのもあり、自由に休みを取れる立場ではありませんでした。行けて福岡、それ以外は配信に頼るほかない。ライブ開催が決定してからこっち、Pさまたち共通のお悩みでしたなんとかしてくれ本当頼むわ。そして名古屋の開催。この時は、凛世のソロはありませんでした。ホッと一息安心感。

 

 そして続く東京。そのday1にて、凛世ソロ曲初披露!ああなんてこった。まあでも、仕方ない。配信はあるし、まだギリギリセーフ……。

 

 

 ――その時私は職場にいました。

 眉間が……のようでございます…………!

 

 

 仕事終わり、ツイッターをさっと除いてアッ!すべてを察した私の表情は、さぞ死んでいたことでしょう。

 

 かくして、凛世ソロ初披露を現地で聴きたいと願った青年は、結果ソロ披露のリアタイすら出来ずに散りました。金、労働。滅びよ、人類。

 

 楽しみにしていた福岡両日。懇意にしてくださっている凛世Pさんたちと会うお約束もしていましたが、ものの見事に全員が敗北。凛世の八位集団【凛世の小鉢】単なるリストの名前。命名、ぼく。ゆるして)の集合場所は、凛世ソロ敗北者の集合場所ともなり、お通夜と化しました。草。

 

 しかし集まり自体は楽しかったのも事実。ところで、話が弾んでいたのは覚えているんですが、さすがに一年以上前でもあるため、ぶっちゃけ何を話してたのか覚えてないんですよね。めちゃくちゃ楽しかった記憶だけあるんですけど、私は凛世に関することをちゃんと話せてたのかな?ちなみにこの福岡では、当時の凛世八位全員とお会いできたというプチ奇跡が起こりました。別に凛世の八位に何かしら意味があるわけではないけど、個人的に、何かの縁を感じずにはいられませんでした。ありがてぇなぁ。みんなも飲もう、八海山。

 

(自分以外のお名前は伏せております)

 

 そしてそれ以外にも、話せた凛世Pさんたちはいました。あの時はお世話になりました。全員の把握は出来てないですけど、あの中に東京でソロを見れた人はいたんでしょうか。いたとしたなら、おめでとうございます。もうないですからね、担当ソロ初披露なんて経験。ぜひ大切な思い出として心に残しておいてくださいね。

 

 

 

 

〇終わり

 いろいろ脱線もしましたが、これが担当ソロを得るまでに私が辿った軌跡です。初めての担当を得たこともあって、最初の方はぐっちゃぐちゃの心情でした。今となっては当時のしんどさは忘れてしまいましたが、振り返ると凛世にはだいぶ振り回されてきたなぁと思う次第です。

 

 みなさんは、担当のソロについてどう思っていますか?抱える気持ちは人それぞれだと思いますが、それがみなさんにとっていいものであることを望みます。あと、ライブでのソロ曲再披露も望みます。頼むってマジで!

 

 そして、もう一つ。みなさんには「この子のために〇〇したい!」という気持ちはありますか?おそらく大なり小なり誰もが抱えている思いでしょう。自分が担当である証を残したいだとか、絵や文章でこの子の魅力を広めたい。そう言った気持ちは、推し活を行う上で大きな燃料となりますが、一方でこれは「〇〇しなければならない」という、義務感や強迫観念を呼び起こす呪いに化けることが少なくありません。

 

 私の経験上でもあったことですが、心の距離感を間違えれば悲惨なことになります。関わることが辛くなるし、それが原因で無力感を抱えて、辞めていった人も見たことがあります。気持ちは理解できます。そうしなければいけないと思う自分は、私の中にも存在します。だからこうして書いている面もあります。でも、そういった気持ちが強くなりすぎれば、それを抱えながら行う活動は、いつしか辛い面が上回ることもあるかもしれません。

 

 願わくは、思いつめないで欲しい。推しや担当の力になりたいという願いが、呪いになってはいけません。どうか、みなさんのその思いが、呪いではなく、明日もいい推し活ができますようにというお呪いとなりますよう。島国の端の方から、誰に届くともしれない文を認めて、筆を置かせていただきます。

 以上、今回のブログ更新でした。

 

 最後に、冒頭でもお伝えしましたが、本日は杜野凛世さんのお誕生日です。毎度やることがこれなのはどうかとも思いますが、それでもささやかなお祝いとして、こうして形に残るものを。

 

 凛世さん、お誕生日おめでとうございます。あなたのこれからが、幸せに満ち溢れたものでありますように。これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

数年間担当を持たなかったPが、ついに自分の一番星を決めるまでの話


 ここ最近、ずいぶんと冷え込んできました。外を吹き流れていく風も、肌を刺すような冷たさを含んでいます。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。お初にお目にかかります。とげりゅーと申します。ここで何をお話ししたいか、というのは、もうすでにタイトルでご存知でしょう。

 

 完全な自分語りになりますし、特に皆さまのお役に立てるような情報もありません。私個人が思い出に浸るための、日記的な側面が強いです。

 

 それでもよろしければ、この何でもない一般人が、担当(≒特別な推し、と私は解釈しています)を得るまでのそこそこ長いお話に、ぜひお付き合いくださいませ。

 

◯担当について

 まず、そもそも私の担当って誰なの?っていう話からしなければなりませんね。私の担当は、アイドルマスターシャイニーカラーズ大和撫子にして、放課後クライマックスガールズのメンバー杜野凛世さんです。

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 多分、このブログを読むような人であればご存知だと思いますが、彼女が凛世さん。御覧の通り、抜群に可愛くて美人さんです。それじゃあ次に気になるのは、この子がどんなアイドルなの?ってことだと思いますが……。ここでは語るつもりはありません。そもそも私自身が、彼女を語れるほどの人間でもありませんしね。気になったのであれば、ぜひ一度彼女と触れ合っていただきたく思います。
 
 
 

◯始まり。沼。

 さて、本題。始まりの、始まりから、少しずつお話していきます。
 先ほど、私の担当はシャイニーカラーズ(以下シャニマス)の凛世さんだとお伝えしましたが、元々私がPとなった、つまりアイドルマスターの世界に飛びこむきっかけになったのは、別シリーズのシンデレラガールズ(以下デレマス)でした。時期としては、もう6年ほど前かな。ちょうど、デレマスのアニメが放送されていた時期です。私は、そのアニメから本格的にアイドルマスターに入った人間なのでした。
(そのアニメを見ることになったきっかけもまた存在するのですが、ここでは省かせていただきますね。)
 
 当時の自分からすれば未知の世界です。とにかく本、というかファンタジー小説とゲームで構成されていた灰色の青春、アイドル関連のコンテンツなんてほぼ知らないも同然でした。
 
 お願いシンデレラのイントロが心に刺さり、アイドルたちがアニメとして動いている姿は、当時新参も新参だった私にとっても、感涙ものでした。無事(?)アイドルマスターというコンテンツにドハマリし、全速力でオタク行き線路を爆走していくことになるわけです。9月にはデレステが始まり、リズムゲームというこれまた未知の存在に頭を引っ掴まれ沼に沈められました。3rdライブや、アイマス10周年の記念ライブもありましたね。ツイッターでそれらの情報を確認するたびに、LV*1すら到底見ることの叶わない田舎の少年は、悔しさのあまり歯ぎしりをするのでした。
 
 いつか絶対ライブに行ってやるぞ!!!
 
 そんな野望を抱えたまま、この少年はおよそ2年の月日を過ごしていきます。
 
 
 

〇新天地。出会い。

 さて、そんなこんなで2年後。秘めた野望を燻ぶらせたまま、少年は大学生となりました。生まれて初めての一人暮らしです。大きなビルが立ち並び、コマーシャルでのみの存在だったお店が、そこかしこにでんっと構えている、そんな光景。世間一般的には都会とは言えないらしいそこは、それでも、電車も映画館も空想上の産物だった古郷とは、比較にならないほどに煌びやかでした。

 

 ところで、大学生となったわけですが、やっぱり気になるのは友人ができるかとか、サークルどうしよっかなってところなわけです。正直、自分の中にはっきりとしたビジョンなんてありませんでしたし、少しの不安もありました。ところが、ここで自分の人生の中でもトップクラスに幸運であろう出会いがありました。

 

 同学部同級生のK君と知り合ったのです。

 

 ひょんなことからお互いにデレステをやっていることが発覚し、意気投合。そのままよくつるむようになりました。幸運はこれだけでは終わらず、サークルも彼に連れられて駆け込んだところにそのまま入ることになりました。同様のお仲間がいっぱいいるところでして、瞬く間に人間関係が盤石になっていきました。こらびっくり。今でも、そのサークルの諸先輩方、K君、後輩諸君とは懇意にしております。お世話になっております。

 

 さて、そんな感じで仲良くなったK君ですが、知り合って2か月程度の5月末あたりに、彼にとある事件が起きました。先述した通り、彼もデレステをプレイしていたのですが、そんな彼の担当は、最近コラボでその名を轟かせている、家事はお任せのお姉ちゃんアイドル、五十嵐響子さんです。そして、その5月末には、ちょうどデレマスの5thライブ、石川公演が控えておりました。どうやらサークルの先輩方に誘われたらしく、LVに行ってくる、と。当時の彼は、さほどライブには興味が無さそうでしたが、ノリもいい人間ですから。

 

「響子に一番近い人を見てくるわ」

 

 そう言い残して、彼は週末のライブに臨みました。実はこの時、私もLVに参加しようと思えばできたのですが、すでにその後の福岡公演の現地チケットを所持していたため、初ライブは現地がいいと駄々をこねて、彼を見送る側の人間になりました。

 

「まあ楽しんできてくれ」

 

 思うところはそれくらいです。そうして私もまた、ただ福岡のライブを楽しみにしながら、週末を迎えました。

 

 

 


〇友の変貌。担当観。

種崎敦美って、知ってる?」

 

「は?」

 

 週明け月曜日。開口一番に突然発された名前。なんのこっちゃと聞いてみれば、響子さんの担当声優なのだそう。私も当時は、まだまだ声優さんには疎かった。

 

「土曜のライブ終わってから、深夜ぶっ通しでこの人のラジオ聞いててさ……。まじでいいんだよ!」

 

「ああ……そう……」

 

 どうしましょう。知り合って間もない友人がぶっ壊れて帰ってきました。朝っぱらからライブの感想やらその声優さんの話やらをしゃべり倒しています。金曜に「はっはーん。響子の人来んのね?んじゃ、ちょっくら確かめてくるわ」みたいなノリで去っていった人間と同じ存在だとは、とても思えませんでした。君の変貌っぷりには冬優子さんもびっくりだよ。どうやらもともとの担当愛がライブで増幅されてしまったことで、彼の秘めた素質が開花してしまったようです。てぇへんだ、てぇへんだ。

 

 自分が行くライブが楽しみになると同時に、ちょっとだけ恐れも抱いた日なのでした。今後彼は、私が担当Pというものを想像するうえで、異様に強いモデルケースとして残り続けることになります。

 

 ところで。人の担当の話ばかりをしていましたが、じゃあ同じくライブを控えている私はどうなの?なんてことも思うかもしれません。

 

 この時の私は、デレマスにおける担当を、決めかねていました。

 

 そもそも大学に入るまでに2年。その時点で決まっていないのですから。この時点での私は、もう箱推し*2って形で関わっていこうかな、なんて考えていました。いちおう、当時も特に好きだと言える子たちはいたのですが……。その子たちを担当と呼ぶ踏ん切りがつくほどの気持ちでもなくて。結局ここから先もしばらく、私は担当を持たずに過ごしていくことになりました。

 

 どんなジャンルでも、箱推しされている方々も、そこそこいらっしゃるんじゃないかと思います。推し方っていうのは人それぞれですので、自信持っていきたいですね。ただし箱推しはお金が泡のごとく消える。

 

 そしてとげりゅー青年は、そんなちょっとした悩みも抱えつつ、向かってくる初現地初ライブに思いを馳せて、日々の生活を送っていくのでした。

 

 夏場の福岡は暑かったです。籠るのがもったいないほどの快晴、スキップしたいほどの解放感、太陽からのラブコールも激しいものでした。今でも、あのライブ会場の熱気は、鮮明に思い出せます。

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〇出会い……?リリース後。

 2018年4月24日。この日は、シャニマスの配信日です。前々から予告されていた、アイドルマスターの新作とあって、私たちも楽しみにしていました。それまでにミリオンSideMそれぞれに新作アプリがリリースされており、それらを触っていた身としても、今回も触らないわけにはいきませんでした。

 

 シャイニーカラーズ配信前には、(確か)公式サイトにて新しいアイドルの紹介と、事前登録の時に引けるガシャのキャンペーンがありました。続々と公開されていくユニット、そしてアイドルたち。イルミネーションスターズアンティーアルストロメリア。新しいアイドルたちは新鮮で、仲間たちと感想を言い合いながら、期待に胸躍らせていました。そして最後に、放課後クライマックスガールズついに、私はここで運命の出会いを……。

 

 

 

 

 

 果たしませんでした。

 

 いや、後々から考えれば果たしてはいるんですが、この時点での私はやはり、特定の担当を持つには至らなかったんです。もともとデレマスの方でも、センターである卯月さんには思い入れがありましたから、こっちでもセンターの真乃さんかな、とか。雰囲気が好きな霧子さんもいいな、とか。そして、和服アイドルで美人でいいなって思った凛世さんとか。気になる子の中にいたのはいたのですが、まだまだ担当なんて考えられない私でした。

 

 さて、肝心のゲーム内容についてですが、これまでアイマスのアプリっていうとリズムゲームばかりだったのもあり、本家765のゲームをプレイしたことのなかった自分にとっては、とても新鮮で楽しいものでした。プロデュースを始めると、ファン数が足りずにシーズン1で終了し「?」ってなったり、サポートアイドルがレアしかいなくてそもそもオーディションに合格できなかったり。システムの理解に結構な時間を費やしましたが、その過程も含めて楽しんでいました。初めてW.I.N.G.決勝に進んだときの手の震えは、遊んだ方ならだれもが経験したのではないかな、と思う次第です。

 

 その過程で、凛世さんをプロデュースする機会も、もちろんありました。ただね、ちょっと当時あったSR凛世さんのスキル、初心者が使うにはちょっと辛かったんで……。配布の方はまだ持ってませんでしたし……。なかなか優勝もおぼつかなかった時期でしたから、用意されたシナリオをすべて見ることも難しかったですね。

 

 ともかくそうやって始めたシャニマス。このゲーム自体も、このときはまだデレマスの方が優先とのことで、ときどき触るくらいのゲームってあたりに落ち着きました。

 

 この辺の自分を思い返すたびに、実はこの時点で結構凛世に惹かれていたことに気づきます。放クライベの報酬カードに映りこんでいた髪おろし凛世に目を引かれていたり、微熱風鈴の実装当時、SSRでもないのにこれ凄くいいって言って引きにいったり。コミュもよかったしね。なんだかんだ、無意識に特別扱いしていたのかもしれません。10月19日。彼女の誕生日の時には、お祝いしたり。彼女の初PSSRが実装されたときには、Trueの取り方を覚えて躍起になって引こうとしたり。引けなかったけどね。クリスマス衣装も、一番取りたかった子は凛世だった。

 

 もうダメじゃん、こいつさ。

 

 

 


〇初イベント。挑戦。

 これまで数年の間、自分の担当というものを持てなかった私。煮え切らない男に大きな転機をもたらす機会が、思いもよらないところからやってきました。決して忘れられない体験になったこのイベント。

 

 バレンタイン記念プロデューサーズカップ

 

 シャニマス外の人も、聞いたことがあるかもしれません。毎度毎度トレンドになっている、あのPカップです。そもそも3.5周年記念が先日まで行われていましたので、記憶に新しい方も多いことでしょう。皆さま、お疲れ様でした……。

 

 開催数日前に突然告知されたこのイベント。内容は、期間中に増加したファン数をアイドルごとに競うというもの。報酬は、1~10位までがプラチナ称号。11~500位までが金称号(!?)。そしてそれ以降に銀、銅。数人のアイドルでそれぞれ銀を目指してもいいし、この子と決めたアイドルで金以上を狙ってもいい。そして私は、後者でした。

 

 きっかけは些細なものです。もともと、こういったイベントを限界までやってみるっていうのに興味があったんです。変だと思われるかもしれませんけどね。ですが、ソーシャルゲームにはスタミナという概念がありまして。デレステではそれを回復する手段は最終的に課金石になり、学生の身分にはどうしてもやりきれないところがあり、これまで本当に限界まで走りきるってことがありませんでした。その点シャニマスならどうか。一回が長いし、その分スタミナ回復用のアイテムの減りも遅い。ついでに、告知後に1回のプロデュースでファン数100万人を超えられるかをやってみたところ、意外とあっさり達成。それが追い風になり、これなら戦えるかも、と判断。当時はまだ、ファン数を稼ぐことによって取るSランクっていうのは、結構垣根が高かったんですね。そもそもやる理由もそこまでありませんでしたし。アイドルを育てるチケットを取れるくらいかな。そんなこんなで。

 

くらいなら狙ってもいいんじゃないか」

 

 そんな気持ちで始めました。

 

 走るアイドルとして選んだのは、凛世さんでした。

 

 実際にやってみたらどうか。これが、意外と上に行けてしまう。ちょっとスタート遅れましたが、サークルの部室に行ってぽこぽこスマホを叩いてみたところ一桁順位をキープ。これがいけなかった。

 

「これ、もしかして10傑ある?」

 

 そんな考えが脳裏に浮かんで、初めてのイベントにテンションが上がっていたのも相まって、やり切ろうと決断してしまうのでした。確か、大学も長期休暇の期間中で、それだけに集中できた環境だったというのも理由の一つでしたね……。

 

 当時、このイベントにはお休み期間というものがありませんでした。24時間いつでも走れる、という環境。それはつまりどういうことかといいますと、本当に上位を目指す場合、24時間の中で可能な限り走り続けなければいけないということです。これはどんなソシャゲでも一緒です。止まってたら抜かされますから、他の人たちに負けないためには、走れる時間いっぱいまで走るのに充てるしかありません。馬鹿なことだと思う人もたくさんいらっしゃるでしょう。でも、やってみると楽しかったんです。これが意外とね。あと、別アイドルではありますが、社会人なのに睡眠時間削って、あげくライブにまで行きながら走ってるとかいう、もう何というか気が狂ってる先輩が割と身近にいたのも理由の一つかもしれません。この人最終4位らしいっすよ。意味分からんよな。寝ろよ。

 

 話が脱線しましたが、私もそうやって走り続けていました。ランキングを確認しつつ、最上位の人たちには効率も速さも及ぶべくもないながらも、唯一の仲間のiPhone7をぺしぺししながら、時たま入る外しようのないリアルクソイベに悪態をつき、走り続けていました。10日間くらい。まだまだやれるぞ、絶対取れるぞ、そう信じながら。プラチナを目指して。

 

 

 

 

 

【最終結果】

 

 結果だけ書くと、叶わなかった。

 

 

 


〇敗北。自覚。

 最後の方まで戦っていた12人。その中の最下位という形で終わりました。最終日朝方、自分を上回る速度で迫ってくる下の人への焦りと、疲れによる安定感の低下、そして抜かれたタイミングで期間中最も酷いミスをしたことも相まって、私の心は折れてしまいました。もう勝てない、と。結果、終了何時間か前に降りることだけ呟き、数日ぶりに長時間眠ります。起きてからもぼんやりしていて、夜ご飯にラーメンを食べに行く道すがら、いろんなことを考えていました。
 
 悔しいなぁ。勝ちたかったなぁ。
 
 そんな思いがぐるぐると頭の中を駆け巡っていて、ラーメンを啜りながらしょんぼりとしていました。
 
 たかがソシャゲのイベントだろうって笑いたければ笑えばいいです。でも、どんなことであろうと、悔しいもんはその人にとっちゃ本当に悔しいもんなんですよ。
 
 そんな風にやさぐれながら、ふとなんでこんな勝ちたかったんだろうな、と考えだしたのですが。もちろん、初めてのイベントで結果を出してみたかったっていうのが一番大きなところなんですけど、それじゃあそれをなんで凛世で──。
 
 
 
 あれ?なんで凛世なんだろう。別に他の子でもよかったよな。そのはずなのに、俺は凛世のランキングで走るのが当たり前みたいな。他の子はそもそも走る候補として上がってなかったんじゃないのか?なんで?どうして?
 
 ──どうして凛世と勝ちたいと思ったんだろう。
 
 
 
 そんな疑問が頭の中で、氾濫する川の如くごうごうと溢れていって。
 
 あれ?これ、もしかしてそういうことなのかなって。
 答え、あっさり見つかりました。
 
 なんだぁ。俺凛世のことめちゃくちゃ好きなんじゃん。一番優先したくなるくらいに。
 
 すとん、と。得心がいく答えです。これ以上ないくらいにね。
 
 多分ね、ここまで彼女のことを好きになった理由の一つには、そもそもこれだけの長い期間一緒に戦い続けたっていう、ある種の愛着もあるのだと思います。それに、元々好きな子だったしっていうのも。
 
 だけど、そもそもどうして彼女を共に走る子として選ぶほどに、私の中で存在感が大きくなったのか。それについては、今考えてみても、結局分からずじまいです。不思議ですねー。謎ですねー。
 
 悔しかったとばかり口にしていましたが、この気持ちに気づいたことで、私の中ではこのイベントでの敗北が、悔しいだけのものではなく、嬉しさを含むものへと変わりました。それだけ嬉しかったんです。担当と呼べそうな存在を、ついに自分の中で決められそうなことが。
 

 

 「一番星を見つけたよ」
 
 こうして、私の中の一番は、思いもよらない形で決まりました。その後の私は、これまでにない勢いで狂っていくことになります。
 
 次の月のシャニマス1stライブは、幸運にも現地参加に恵まれました。凛世役の丸岡和佳奈さんを遠くから眺めながら、実装当時から大好きな太陽キッスで、手を叩いて、タオルを回して、前がよく見えなくなるほどに感動して泣いて。その後すぐに実装された凛世花伝では、しばらくの間本当に精神的な不調に陥りました。私は劇中の凛世Pまあ好きなんですけど、それはそれとしてあいつマジぶん殴りてぇってこれまでに何回思ったか知れません。今の二人の関係までたどり着いたの奇跡じゃないのか。
 
 たった一回のイベントで、私にはもう凛世さんしか見えなくなっていました。
 そこまで自分の気持ちに気づいたら、もうやることは一つ。
 
 絶ッ対リベンジするぞ‼︎‼︎‼︎
 
 このまま、負けたままでは終われない。
 
 
 

◯再挑戦。そして。

 次のPカップがいつになるか。実のところ、それはある程度分かっていました。というのも、初回Pカップの2ヶ月後に、シャニマス1周年が迫っていたのです。割と大規模なイベントですから、少なくともここにはぶつけてくるだろうと予想して、いろいろ準備をしていました。
 どのサポートカードが今使いやすくて強いのか。どうすればよりファン数を稼げるのか。初回で知り合った凛世Pさんたちや、件の先輩とも情報共有をしながら、やれることは全部やる勢いで。初回は微熱風鈴で挑みましたが、この時は凛世花伝で戦うことにしました。
 
 予想は的中しました。
 

 1周年記念プロデューサーズカップ

 
 相変わらず数日前の告知でしたが、それでもやれる限りの準備はしていましたから、動揺はありませんでした。前回のPカップ期間中に、不慮の事故で逝ってしまった7に変わり、新しい相棒のiPhone8を携えて臨みます。ちなみに、前回とは多少ルールが変わり、なんか知らんけど金を取れる範囲が11位〜50位までになっていました。は?
 
 以前よりもずっと戦いやすかったです。やはり、初回P杯の時よりも相手の仕上がりも目に見えてよくなっていましたが、それでも私の安定感も比較にならないほどよくなっていました。まあいうてiPhoneなんで、時間はかかるし端末はあっつあつなんですけどね。そうして走り続けました。
 
 なぜか途中で、「勝ちてぇんだよ俺!」と私の家にKくんが乗り込んできましたが、どうやら彼は甘奈さんの金が取りたかったらしいです。ゆらゆらアクアリウムをセレチケで取ったことで調子に乗ってプロデュースしてたら、知らんうちに圏内ギリギリまで来てたんだそう。突発的に合宿が始まりましたが、まあ私がやることは変わりませんから続行しました。当時の甘奈金のランキングで、「誰だボーダー上げたの」みたいな名前にしてた方がいらっしゃったと思いますが、恐らく、多分、いやほぼ確実にこいつのせいです。二人とも夜通しやってたので。途中眠気に抗いながら回してて、Kくんが時速100万出して泣きついてきたこともありました。こいつほんとネタに困らんしおもろいな。
 あの時差し入れを下さったK'先輩、ありがとうございました。頭文字のせいでとても分かりづらい。
 
 またしても少し脱線してしまいましたが、1周30分。とにかくやれることをやりました。その結果は……。
 
 
 
 
【最終結果】

 

 
 俺、やり切ったよ。
 ほんっとうに嬉しかった。
 
 
 

◯終章。その後。

 こうして、私は無事リベンジを果たし、自分の中で一番だと、胸を張って言える担当にも出会うことができました。先ほどのツイートの通り、実はこの時点ではまだ担当とは呼んでないんですけど……。まだまだ語りたいことはあるような気もしますが、今回の主題からは逸れるでしょうから、これ以降はまた別の機会に。
 多分もう書くことはない。
 
 思い返してみれば、結構よく分からん道を通ってきてるな、と思います。皆さまが担当を担当としたのは、いったい何が理由なんでしょうか。一目惚れ?愛着?どれでもいいと思います。人の好きな理由にケチつける理由もありませんしね。ただ、担当としているのですから、ぜひその子をあなたなりのやり方で、たくさん愛してあげてください。
 
 
 
 さて、本日は10月19日です。私がこれを書いているのは、自分が振り返るための日記として、というのが理由なのは先述した通りです。しかしもう一つ、彼女の誕生日に何か形になることがしたかった、というのも理由として数えられます。それがこの振り返りの日記って、なんでそうなるのって感じだと思うけどね。一つの節目として、自分の中で形にしておきたかった次第です。
 
 この子から色んな「初」をもらいました。初の担当、初の担当ソロ曲、初のプラチナ、などなど……。やはり担当というものは、自分の中で特別な存在です。本当に感謝しています。
 
 今日のように、凛世さんの誕生日を、きちんと落ち着いて祝えるのは、多分三年ぶりくらいです。なんせこれまでずっとP杯が被ってましたからね。そうして多少のゆとりを持ったこと。私自身が、新しい環境に身を置いて、昔のことをよく振り返るようになったのも、これを書いた一因です。
 ほんとうは、別の文章だったり絵も描いてみたかったんですが、そこは時間の関係で断念。別に上手いわけでもないのでアレですけどね。
 
 これまでの文章、そもそもどれだけの方が読んでくださるのかは分かりませんが、もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったのであれば、ありがとうございます。語る都合上仕方ないのですが、なんかPカップの話ばっかりになってしまった……。粗くて気になる点も多かったでしょうが、もしあなたの暇を潰す読み物として扱っていただけたのであれば幸いです。この辺りで、今回は筆を置かせていただきます。
 
 そして、最後に。
 
 凛世さん。
 お誕生日おめでとうございます。
 あなたに出会うことができたこと、これもまた私の幸福の一つです。
 何か特別なことができる人間でもありませんが、これからも見守っていきたいです。
 あなたのこれからが、多くの幸福に満ち溢れていますように。
 
 これからもどうぞよろしくお願いします。
        

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-終-

*1:ライブビューイング。現地会場から遠く離れた場所でも、映画館で生中継されたライブを楽しめる。会場にもよるが、コール等で応援することも可能

*2:特定の推しを持たず、グループ全体を応援すること